自分らしい供養を一緒に考える 鎌倉新書

お葬式について考えよう

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 葬儀社の人の言うままの葬儀をして、必要以上に高い金額を支払うことになってしまうんじゃないだろうか、いや、そもそも、葬儀は本当に必要なんだろうか? そんな心配や疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

 最近では、特に都市部では、「家族葬」のように少人数で行う葬儀や、「直葬」と呼ばれる葬儀を行わない葬送の形や、通夜と葬儀をまとめて行う「一日葬」など、簡略化された葬儀を選択する方が増えています。

 これは、社会の構造の変化によって人付き合いのあり方が変わってきていることや、亡くなる方の年齢が高くなって、知人が減っていることも原因の一つでしょう。

 しかし同時に、葬儀の必要性を感じない人が多くなっていて、葬儀の意味を充分考えないままに決めてしまっていることも、大きな原因ではないでしょうか。それというのも、多くの人が過去に参加した葬儀で、その意味をあまり感じられなかった、という経験をしているからでしょう。

 ここ十数年の傾向として、葬儀は葬儀社がし切ってスムーズに行われるようになっています。それには良い側面もありますが、一方で葬儀が形式化されて、本当の意味が横に置かれ、遺族や参列者が葬儀の持つ意味を感じられなくなっているのかもしれません。

 映画『おくりびと』がヒットした理由も、しっかりと「死」を向き合うことの大切さを、改めて感じさせる映画だったからでしょう。

 葬儀の意味は、一言でいえば、親族や知人が亡くなられた方としっかりとお別れをしてお送りすることでしょう。大切な儀式ですので、安易に簡素化したり、形式ばかりに気を取られることなく行うことが望ましいと、鎌倉新書は考えています。

 葬儀は、個々人や家族の考え方や、個々の状況によって、自由に、自分たちに合ったスタイルを選べば良いでしょう。

 ですが、そのために、まず、葬儀にはどのような意味があるのかを、今一度考えてみましょう。下記を参考に、自分達にとって意味ある葬儀の形を考えてみてください。そして、それを実現するためには、葬儀社任せにせず、自分たちから積極的にこんな葬儀にしたいと、葬儀社と相談しましょう。

お葬式について考えよう

  1. 1 物理的意味

     ご遺体を「火葬」してご遺骨にすることです。

  2. 2 精神的意味

     親族の死によって、残された者はショックを受け、長い間、悲しみを耐え忍ぶことになります。このプロセスを「グリーフワーク」と呼びます。葬儀は「グリーフワーク」を正しく歩むための大きな助けになります。

     その第一歩は、まず、心から死を受入れることですが、葬儀はその良い機会になります。

     また、しっかりした、故人が喜んでくれるような葬儀を行うことで、後悔が残らず、故人に対して「してあげられることを、してあげた」という安心につながります。

     また、葬儀は、「死」と向き合う貴重な経験です。葬儀によって死生観を深めることで、自分の人生をより大きな観点から見直し、精神的に成長する機会になります。

  3. 3 家族的意味

     葬儀では、家族・親戚が揃って、力を合わせ、一緒に故人を送り出すことで、家族・親戚のつながりを確かなものにすることができます。

     また、普段とは違った非日常的な場を共にすることで、普段では踏み込めないような深いコミュニケーションをすることができます。

  4. 4 社会的意味

     主に「告別式」や「お別れ会」の役割ですが、故人が亡くなったことを故人の知人など社会に対して告知して、お別れしてもらうことです。故人ときちんとお別れをしたいと思っている方は、家族だけではありません。

     遺族はこの機会を通して、故人の人生や人柄について新たな発見をしたり、知人の方々との交流によって新たな関係を築くことにもつながります。

     また、故人に代わって家のことや、時には仕事を引き継ぐ人間を、参列者に知ってもらうという意味を持つ場合もあります。

  5. 5 宗教的意味

     宗教儀式としての葬儀の役割は、宗教、宗派によって葬儀の意味は異なりますので、ここでは述べません。しかし、日本人の一般的な考え方では、故人をあの世(浄土、天国・常世・来世…)に送り、冥福を祈ることが、宗教的な意味です。

     宗教は信じていないから無宗教で葬儀をすると言う人もいますが、頭ではそう考えても、心はそれを納得できずに、後になって後悔される方もいます。

     また、葬儀の際に、菩提寺のお寺さんにお経を読んでいただくことは、菩提寺―檀家という関係を持っていることの証でもあります。

     具体的なことが知りたい方は、お葬式に関する様々なこと、葬儀社情報なら「いい葬儀.com」、葬儀社の紹介をして欲しいなら「お葬式消費者相談.com」をご覧ください。

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